施工事例
ザ・キッチン
今回は60歳代ご夫婦の選択と夢の実現に取り組んだエピソードを紹介します。
K様邸 築25年 3LDK LIXILキッチン 370万円(材工共)
O様邸 築26年 3LDK クッチーナキッチン 280万円(f材工共)
【私の大好きな台所】
K様のマンションは築25年でリフォームをそろそろ考える時期に来ています。
K様はPOCO33号で「整えて暮らす」マンションリフォームを紹介させていただいた方です。さて、前回のキッチンリフォームでは掃除のしやすい換気扇への取替と扉の傷んだ把手の取り替えでしたが、今回のご依頼はキッチンのフルリフォームでした。理由は、人生寿命とキッチンの耐久性を考えると今がリフォームのチャンスと判断されたからです。奥様から見せていただいた、理想の木製キッチンの写真は、お気に入りのキッチンカタログの表紙に貼られており、構想を膨らませておられました。そのメーカーが推奨するキッチンは大工が作る木製で、丈夫で長持ちする上、傷んだら大工が修理できる優れものです。選ばれた扉は、木目が横に繋がる斬新なデザインで、キッチンの域を超えて空間を作るデザインの主役になりました。対面の食器棚も同じシリーズで制作することで、内装のイメージ作りができたように思います。お二人が選んだ大理石模様の大型タイルを壁に貼ると、カウンターの色と馴染んだ白大理石模様が存在感を増し、木目の扉と調和して自然な風合いを楽しめる心休まるキッチンができました。また、クチーナキッチンは収納キャビネトのサイズを1㎜単位で細かく決めることができ収納スペースを合理的にプランできたことで、高さ1800㎜あった食器棚を1200㎜までに低く抑えることができ、防災性が良くなるとともに狭い空間を広く見せる工夫にも繋がりました。結果、まるで光が差し込んでいるような明るい台所になりました。奥様の大好きな台所はこれからも進化していくことでしょう。
【食べることにしっかり向き合う台所】
O様邸のコンセプトは明確でした。仕事を離れたセカンドライフの青写真をどのように描くか。まずはその環境を整えることでした。ご夫婦は食通でお酒にも詳しく、仲間の集まりを大切にすることがモットーで、パーティーを定期的に企画していらっしゃいます。今回のキッチンリフォームはメンバー皆さんにも相談されたそうです。その結果、キッチンスタイルはペニンシュラー型(半島のように突き出したキッチン)で扉の色は鮮やかな赤をお選びになりました。奥様の還暦祝いを重ねた、ご主人のアイデアです。しかも垂れ壁と吊戸棚を撤去して開放感が生まれました。カウンターは2列に分け壁側のカウンターにコンロを配置、リビング側のペニンシュラーカウンターにシンクを配置し、両カウンターの間は95㎝と広めに空けて大勢のパーティーでも混雑しないよう配慮しました。また、2列にキッチンを分けたので、ベースキャビネットの収納が2倍に増えました。さらにアレスタシリーズのキッチンは奥行きが深く、引き出しをキャビネットの奥まで使えるので収納量が増します。また、け込み部分の引き出しが多く、日ごろ使わない食器の収納に役立ちました。2列型のキッチンは想像していたよりも多目的で、みんなで料理ができ、会話が生まれ、交流が生まれる台所として復活しました。気の置けないメンバーが自然なふれあいを楽しむ、そんなコンセプトが似合います。これからも大勢の仲間が集まり、食の道を追い求め人生を語り合う場を楽しまれることでしょう。
施工前の独立キッチン
施工後 開放的なオープンキッチンに
施工前の対面キッチン
キッチンを開放。広いリビングキッチンに
施工前
引き出しの収納がすごい引き出しの収納がすごい