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古民家再生の里「竹所」

/ 100年住宅を考える

 文学界には日本文学に精通し、オリジナルな小説を書いて文化の融合に挑戦した外国人がいる。彼らが書いた小説は日本文学の精髄を照らし、日本人より日本的な文学を日本に紹介した。その数は多くはないが、小泉八雲、ドナルドキーンは特出した文学者である。
 今回、新潟県上越市十日町竹所で見た、カラフルな民家に同じ思いを持つことになった。
 中野市から千曲川に添って風光明媚な景色を見ながら国道を東に上がると1時間ほどで十日町に入った。大きな交差点を北に方向を変えると、木立が美しい里山に入っていった。途中、小さな村を通り過ぎる、山を登り切り空が広がったと感じたら、竹所についていた。どこから村に入ったかわからない。大きな美林に囲まれた可愛らしい村が息づいていた。最初に見たベンガラの赤い外壁に民家を見てここが竹所とわかった。

 

 

「双鶴庵 カールさんの家」

 

 

 

 「竹所シェアハウス」

 

 

 「吉備ハウス」

 

 小雨の降る中を歩いていると村人らしき二人ずれの女性が散歩をしていた。私たちを見つけどこからおいでですかと尋ねた。ドイツ人の建築家カールさんが民家を購入して村に住んだこと。奥さんのこと。大工さんのこと。ご主人が冬道の除雪を請負って村人が生活に困らないこと。新しい村人のこと。村を一周する間におとぎ話を聞いたような気分になった。

 確かに家が明るい。人も明るい。家や畑の周りに囲いがない。農業が生業。景色がいい。ゴミがない。店もスーパーも自動販売機もない。カールさんの再生した家を買ったオーナーがレストランを開業し、村人に店を任せる。店主は村で採れた野菜を使い料理を作る。地産地消で村の大きさもコミュニティーもちょうどいい。村民が集い村を流れる川の手入れをする。手入れが済んだ後、みんなでパーティーを開く。村人の顔が見える。生活にストレスがないのだろう。

 

 

「しもがみハウス」

 

「梨の木ハウス」

 

 カールさんの手で、朽ちかけた大きな茅葺の農家が新築のように再生した。しかも外壁が黄色、緑、青、オレンジ色に彩られ、自然豊かな村と一つの絵になっている。あるがままの自然を手入れしきれいに保っている。視線をあげると目線の高さで穏やかな山並みが重なっている。この村を訪ねた人が魅了され、古民家を購入してカールさんにリノベーションを依頼する。入居後すぐにこの村に解けこむ。25年前村人が12人になって、廃村を覚悟していたが、現在、再生した民家は10件を超え、子供たちの声もする。人口は34人になった。

 建物だけでなく村も人も生まれ変わったようだ。

 築150年の朽ちた家の柱、梁など構造材や造作材には高級建材ケヤキがふんだんに使われていた。だから再生が可能になった。カールさんは25年前、竹所の民家を見て宝の山と思ったそうだ。なぜ壊すのか。この問いに彼は建築家として矜持をもって対応した。25年後、育てた苗は大きな木になった。

 

 

 

「イエローハウス 村のレストラン」

 

 

「イエローハウス 屋根裏」         「イエローハウス吹き抜け」

 

 

※竹所プロジェクト※

  ドイツ人の建築家カールベンクスさんが偶然の出会いから江戸時代に建てられた茅葺き古民家を購入。倒れかけていた廃屋を2年間かけて再生し「双鶴庵」と名付けました。

  その後もカールさんが手がけた再生古民家が増え続け、竹所集落にはカラフルな古民家が立ち並ぶようになりました。

  限界集落であったこの地には次々と古民家惹かれた若い人々が移住したことで「奇跡の集落」と呼ばれるまでになりました。

 

  心を癒やす豊かな自然と古民家に魅せられた人々が集う「古民家再生の里 竹所」です。

 

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