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「繋ぐ」店舗付き住宅のリノベーション

/ 住まいの再生

【施工前】

今回は2戸一店舗付き住宅のリノベーション事例です。この建物は昭和50年頃の建築で駅前から少し住宅街へ入ったところにあります。当時は何件か店舗が並ぶ駅前の商店街を形成していたのですが、今は住宅に建て替えられたりしてその面影はありません。

S様ご夫婦はここで30年間理容室を営んでこられましたが、いよいよ息子夫婦に譲ることになりました。1階店舗は次世代が経営する斬新な理容室に、2階は夫婦で快適に過ごす複合リノベーション事業の始まりです。

まずは住居スペースの間取りですが、1階は浴室とユーティリティーを残して、2階にリビングキッチン、寝室、収納スペース、トイレ、洗面所をつくる計画です。1階はほとんど店舗として使います。最優先は安心して住めるように耐震性、耐久性を高めたい。というご希望でした。地震や台風があると建物が揺れるので不安だったようです。次に冬は寒く夏は暑い。これから2階で過ごすことが増えるので快適な住まいにしたい。内装については山小屋のように天井が高く梁を見せ、自然を感じられる住まいがご希望でした。

2戸一の耐震補強は建物全体で施工することが大切ですが今回のような場合は半分しか耐震補強工事ができないので十分とは言えません。そこで耐震性能の中でも特に靱性を高める工夫が大切になります。昭和50年ごろの建売住宅は構造材である柱や梁が小さく耐震性や耐久性に劣ります。

【断熱工事】

【柱と梁をふやす】

【鉄骨で梁を補強】

そこで、柱の補強と梁の補強を通常の1.3倍にすることで強靭性と耐久性を高め、木造が持つ「たわみ」の強さを引き出すことで耐震性能を高めることにしました。スケルトンにすることで柱、梁、基礎の現況を細かく確認することができ、構造的な補強を加えました。またこの長屋の桁はほぼ中央で繋いでいる為、隣家に補強の影響力を最小限に抑えることを考慮しました。金物補強はほぼ重要な個所を施工することができたので靱性は大きくなります。基礎は新たに設けた壁の布基礎と元住居スペースのベタ基礎で補強しました。

断熱性能については外壁、屋根に断熱性能が高いフェノールスタイロを採用、屋根には70㎜厚、壁には50㎜厚の断熱材を使いました。リフォームは手の届かない隙間があり、苦労しますが、吹き付け発泡ウレタンを注入して気密性を保ちました。

2階のリビングは広くとりたいところですが、耐震のため必要な柱と壁は、階段からリビングを間仕切る壁として、またリビング側からは飾り付けの壁として機能的に使えるようにプラニングしました。化粧梁の上は片流れの高い天井が広がり解放的です。梁に取り付ける火打ち材は「変木」を使って古びた感じを残しました。バルコニーは奥行きを広げ、リビングから続く段差を小さくしてリビングと一体的に使えるように配慮しました。

【お引き渡し時のLDK】

【日が射す階段】

更に、バルコニーのフェンスを少し高くすることで、御向かいの屋根越しに空が広がり静かな景観を保つことができました。これからの人生を快適に暮らせるように、階段の蹴上は緩やかな段差にしてます。

それから1年が過ぎ、住まいの感想をいただくことができました。その後、強い台風に揺れることなく安心したこと。真冬でもエアコンだけで室内は暖かく、静かで快適に過ごせること。収納はリビングと寝室をつなぐ通路の両隣に設け使いやすく調法しています。日ごろ使わないものは屋根裏収納に納め整理して余ったものは処分したとのことです。

【収納スペース】

 【洗面とトイレ】

大きな人生の節目と暮らしのリフォームが同時に訪れ、第2の人生で良いスタートを切ることができた様子でした。理美容室は若いカップルが引き継ぎ新しい時代を切り開いています。次世代のリノベーションが順調に歩み始めています。

【お住まい後のLDK】

 【完成 建物外観】

 

【POCO Vol.32 住まいの再生より】

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