バリアフリーリフォームといえば、手すりの取付や段差解消などの工事が多いのですが、通路の幅を拡げたり、出入口を引き戸にするという、いわゆる車いす対応の住まいへ改造することもあります。
日本の住宅には古くから引き戸が多く使われていますが、敷居が床に段差を作っていたり、開閉に力が必要なことがバリアになっていることがあります。
床に薄いアルミレールを取り付けた下荷重の引き戸や、鴨居に取り付けたレールで建具を吊る上吊り式引き戸は、非常に軽い力で開閉することができるため、車いすに乗った人でも操作ができます。
ただ、軽すぎるために勢いがついたまま枠に戸が当たり、大きな音がして困っていらっしゃる方も多いようです。
このような音をなくすために、上吊り式引き戸には 『 ソフトクローズ機構 』 のついたものを採用するようにしています。
しかしこれまでは、戸を閉める方と開ける方の両方をソフトクローズにするには、ある程度の建具幅が必要でした。
このデュアルソフトクローザー仕様は、590mm以上の幅があれば取り付けが可能で、ほとんどの開口部に対応できるようになりました。
特にバリアフリー用途でなくとも、近隣への騒音防止に役立つ引き戸のソフトクローズは、できる限り採用していきたいと思います。
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