住まいの知恵袋

➀採風

新鮮な空気や風を上手に室内に取り入れると家そのものが健康的なのは言うまでもなく、住む人にとっても快適な生活が可能です。そのための工夫としては、風の道を見つけ、住まいの中に風の環境をつくることで自然と共生することができます。小さな風がもたらす安眠は心身ともリラックスします。

➁引き戸

戦後の住まい作りは西洋化が進み、開口部は開きドアが主流になりました。しかし、最近はドアから引き戸に変えることが多くなってきました。開けたままにできたり、体の移動なく開け閉めができるので使い勝手が良いからでしょう。ソフトに閉まったり、半自動で開いたり便利な物もあります。また、トイレの巾の狭い開口部は専用の折戸が便利です。このようにデザイン的で機能的な建具を使うと生活が楽になります。

➂階段室

やむを得ず窓のない階段室ができたなら、天窓を作り光を集めるホールにすると、逆に階段回りの各部屋に光を届けることができます。さらに自動開閉式の天窓を採用すると風も取り入れることができ快適です。この商品は優れもので雨が降ると自動的に感知して閉じます。文明の力はすごいですね。

➃サッシ窓

洋室の窓は背の高い窓サッシを採用すると太陽の恵みを沢山受けることができます。背の高いサッシからは日差しが部屋の奥まで入ってくるので明るい部屋になります。また、ペアガラスを使うことで暖かさを室内に取り入れることができ、冬でも南向きのリビングは暖房を使わない。と省エネで喜ばれています。

➄自然建材

材木や珪藻土、紙などを使って仕上げると、材質感や香りが自然を感じさせ、呼吸する機能によって湿度を調整し、人にやさしい室内環境を提供します。また経年で自然の変化があり、愛着を感じることができるのも特徴です。長い間使っている内に傷を付けたりしますが、無垢の材木で作っていると修理が簡単です。壁も同様で、珪藻土など自然土を塗っておくと修理や部分補修も簡単です。プチリフォームで住まいをきれいに快適に維持できるでしょう。

➅点検口

屋根の雨漏り点検や床下水漏れ点検など簡単にできれば家の方が管理することも可能です。住まいの維持管理はできるだけ自分でできるような住まい作りが理想ですね。プロに頼むつもりが、ついつい放っておいたため家を傷めてしまうことをよく見かけます。そうすると修繕工事の規模が大きくなって思わぬ出費につながります。修理箇所は家を傷めない内に直しましょう。

➆大工造作家具

既製品の家具では隙間ができる。あるいは部屋のイメージに合わないなどの理由で別注家具を依頼されるケースがありますが、当社では大工造作の収納家具をお薦めしています。別注家具と違う所は、お客様の幅広い要望（予算、納期、デザイン、収納性、機能性）にお応えでき、無垢の板（無垢の材木と集成材があります。）を使うと将来収納スタイルを変更することもできます。また、塗り替えや修理が簡単で長く愛用していただけます。

➇先見性

子供が成長したら子供部屋はここに作ろうか。子供が独立して夫婦二人になったら間取りをこうしよう。とか将来を見越したプラン作りも大切です。予定があれば前もって電気の配線や水道の配管を途中まで施工できるから、その時が来ても工事が簡単です。また、間取りの工事も子供の成長を待つのであれば仮設のようなパネルで間仕切りすることもできるでしょう。人生の将来設計があれば住まいの将来設計も立ちますね。

➈一石三鳥

住まいは身近な隣人です。良い関係を築くことを忘れてはいけません。人は成長しますが、同時に住まいも成長します。リフォームをしたくなる時は改善点がいろいろでてきます。問題点の優先順位をつけることも大切ですが、広く深く考えることで、一つのリフォームが一石三鳥のリフォームに進化することがあります。完成度の高いリフォームになります。