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神戸のKIITOに行ってきました

KIITO外観
三宮駅から神戸市役所の前を通って、まっすぐ海の方へ歩き、高速道路下の公園を過ぎると花崗岩張りの時計塔がそびえる神戸税関が現れます。 その向かい側に、何本ものコンクリート柱が印象的な4階建ての建物があります。 ここがKIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)。 元は神戸生糸検査所でしたが、2008年に使われなくなった後、歴史的景観保存のため神戸市が買収。「デザイン都市・神戸」の 創造と交流の拠点として改修し、昨年10月にデザイン・クリエイティブセンター神戸〈愛称=KIITO(きいと)〉としてオー プンしたものです。 つくることが生きること 1階のイベントスペースでは、1月17日から27日まで「東日本大震災復興支援『つくることが生きること』神戸展」が開催されています。 神戸の震災から18年の歳月が経ちましたが、これまでの復興の道のりをアートやデザイン、建築の分野での活動を時系列に振り返り、これからの東日本大震災被災地の復興とその支援を考えていこうとするものでした。
女川フィッシュ
展示スペースの一部に、被災者が自立復興のために製作した数々の商品が並べられているところがありました。 そこで見つけた魚の形をした木のキーホルダー『女川フィッシュ』。津波被害で漁港機能や漁船を失った女川の人たち。途方に暮れたままいくつもの時間が過ぎ去ったのではないかと想像しますが、復興のきっかけを作るため「魚がとれるようになるまで、さかなを作ろう」という合い言葉のもと、木を削りキーホルダーを作っているのだそうです。作業場は、いまだに大潮の時には海水が流れ込んでくる状態で、その間は作業ができなくなるそうです。→制作者のWEBサイト それでも、クオリティの高いものを作りたいという思いで頑張っていらっしゃるそうです。 『つくることが生きること』というこの展示会テーマは、まさに彼等の気持ちなのだろうと思います。 すべて失ったから何もできないと諦めるのではなく、生きているという現実から希望の光を見つけようとしている。復興の道のりはまだ長い。支援の輪を広げることはやめてはいけないと思います。 さて、建物の話に戻しましょう。
研ぎ出しの階段手すり壁
KIITOの中は、改装されても昔のまま残されているところがあります。 特に目立つのが階段の手すり。人造石の研ぎ出し仕上げで、色の異なる数種類の石を使い分けています。 左官業の親方に聞いた話では、研ぎ出しができる職人は今はほとんど居なくなってしまったというのです。やはり、こういう仕事 が少なくなって随分経つからなのでしょう。仕事がなければ技術の伝承も困難になります。大工の仕事も然り。 高度な専門技術・技能が無くても施工ができるようにすることは必要なことではありますが、昔の技術が忘れられていくことは、果たして進歩といえるのでしょうか。 歴史的な建物を観るたび、そう思わずにいられません。
posted by Doumoto

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