大阪中之島の新しいランドマークとなったフェスティバルホール。
ここに幅30メートル、高さ13メートル、重さ1.8トンと、国内の音楽ホールでは最大を誇る緞帳(どんちょう)が取り付けられ公開されたというニュースが、写真と共に新聞に掲載されていました。
製作したのは川島織物セルコン。
私たちもよく使っているカーテンや、カーペットを作っている馴染みのある会社です。
もう1年半ほど前になりますが、京都の北のほう、鞍馬の少し手前にある川島織物セルコンの本社・工場へ見学に行ったことがあります。
その時に、大きな緞帳を手作業で職人さんが織っているところも見せて頂きました。横一列に数人の職人さんが並んで作業されていましたが、あの大きな緞帳の細かく複雑な模様を織っていくのは、本当に大変な、辛抱のいる作業だと思います。
工場ではカーテンの生地なども作っているのですが、その工程は“糸を作るところから”はじまり、糸を染める色の調合、染色と続いて生地を織り上げます。
それぞれの工程でベテランの職人さんが、若い人たちに混じって活躍していました。伝統のある織物を作っていくために技の伝承は欠かせないと思います。
工場に併設された『織物文化館』には織物の歴史や貴重な作品展示があり、また、隣接の『川島テキスタイルスクール』では手織りの技術や染色などを学べる本格的なコースや、短期間の講座などが受講できます。
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